Southernpacificocean Medical Team 南太平洋医療隊
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【2023年9月の活動報告】
実地期間: 2023年9月13日〜9月26日
対象地域: トンガ王国 Tongatapu本島、Vava’u諸島
参加者: 河村サユリ(歯科医師)、内田千鶴(歯科衛生士)、内田実
(トンガマリマリチーム)
シシリア(歯科医師)、メレシボキ(歯科医師)、メレ(歯科医師)、マフィー(歯科セラピスト)、シリア(歯科セラピスト)、レキシー(歯科アシスタント)、アンティア(コンピューターオペレーター)、ビリパル(エンジニア)、リオ(ドライバー)
活動内容: コロナ感染防止のため長期間入国規制がなされていたうえに、昨年1月には海底火山噴火、続いて発生した津波被害など、長期間トンガ訪問が困難な状況を経ての活動となりました。
・ババウ諸島にて中高生の歯科検診
・小学校でのマリマリプログラムの現況視察
・マリマリプログラム25周年記念式典参加

<ババウ諸島での活動>
1. 中高学校歯科検診、 2.歯周病に関する質問調査
VAVA’U High School、TAILULU College、MIZPAH High School、SAINEHA High School、MAILEFIHI SIUILIKUTAPU Collegeの計5校の全学生が対象
歯科検診はトンガマリマリチームが主体となり、準備から片付けまで行っています。受診の必要がある生徒には、電話番号を聞いて後日予約をしていくという流れを作り、受診することを本人任せにしないようにしています。また、緊急性がある場合は、その場で予約を与えました。
3.マリマリプログラムの小学校巡回の視察
GPS TUANUKU、フッ化物洗口とラジオ体操は継続して行われていました。

4.NGU(ババウ)国立病院歯科室 訪問。
 う蝕治療、外科処置のみならず、超音波スケーラー使用下で歯周病治療にも取り組んでいました。
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・中高学校歯科検診
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・小学校でのマリマリプログラム
<トンガタプ本島での活動>

1.マリマリプログラム
学校が休み(9/16〜9/24)のため9/26からマリマリプログラムは順次再開しました。
2.VAIOLA国立病院歯科室 訪問
 新しく採用された、デンタルアシスタントの卵たちが、研修を兼ね各ユニットで歯科診療の見学及び用意等を手伝っていました。
  フッ化物洗口剤、フッ化物歯面塗布剤、超音波スケーラーのハンドピース、その他歯科材料等を 寄贈、東京都歯科衛生士会から寄贈されデンタルフロス(テープ状)も持参しました。

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・デンタルフロスの保健指導
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・資機材の寄贈
<マリマリプログラムの成果>
1.今回トンガ国内活動の諸経費(ババウまでの渡航費、宿泊代など)は政府から得られるようになり、今年に入り、政府より新たにマリマリ巡回車を4台配られました。
2.トンガ王国保健省歯科が南太平洋WHOのアワードに「Malimali(Smile)Project-School-Based Fluolide Mouthrinse in Tonga Schooks sinse 2000」を応募し、「THE WHO HEALTHY ISLANDS BEST PRACTICE RECOGNITION」を受賞しました。歯科が受賞したのは初めてとのことです。
表彰式にてスシ先生がプレゼンテーションを行い、翌週、国連のUHCのハイレベル会議において、発展途上国の歯科疾患予防のモデルとしてビデオ放映されました。
3.セントラル教会にて王様ご臨席の下、WHOアワードの件が紹介され、主祭からマリマリプログラム25周年記念のお祝いの言葉を戴きました。
 4.南平洋医療隊が1998年からトンガでボランティア活動を開始し25年となり、“マリマリプログラム25周年記念式典”がトンガマリマリチーム主導で開催されました。 
プロジェクト開始当初の元保健省大臣、現保健省大臣、在トンガ日本大使、WHO職員、JICA所長など100名近くが出席の下、盛大に祝典が開催されました。
マリマリプログラムは歯科スタッフの活躍により、多くの子供たちがう蝕から守られ、体を動かす習慣が身につき、生活習慣病予防へと繋がっているとの思いが強くなりました
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・マリマリプログラム専用巡回車
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・トンガ王国保健省歯科がWHOより受賞
<海底火山噴火及び津波による被災のその後>

2022年1月15日、トンガの海底火山で起きた大規模な噴火により津波が押し寄せました。海沿いの建物が倒壊したほか、海底ケーブルが損傷して電話やインターネットの通信が困難になり、火山灰で飲み水が影響を受ける等、トンガ全土に被害が出ました。現在トンガは復興回復に向かっており、津波対策等インフラ整備に取り組んでいます。孤島のアタタ島も大きな被害を受けた島の一つで、住民は本島の内陸に国が新たに建てた住居へ移住していました。
ご支援いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

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・倒壊した海沿いのレストラン跡地
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・アタタ島住民の新たな居住地

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